株式会社ホテイフーズコーポレーション(静岡市清水区 代表取締役社長 山本達也)では、2019 年10 月にJAXA( 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)の「宇宙日本食」認証を取得した「ホテイやきとり(たれ味)宇宙用」、「ホテイやきとり(柚子こしょう味)宇宙用」が、国際宇宙ステーションに輸送されたことをご報告いたします。
野口聡一宇宙飛行士を乗せた新型宇宙船クルー・ドラゴンは日本時間11 月16 日、打上げに成功し、11 月17 日、ISS(国際宇宙ステーション)にドッキング完了しました。やきとり缶詰はこれに先駆け、日本時間10 月3 日 午前10 時16 分打上げのシグナス補給船運用14 号機(NG-14)により輸送され、現在ISS に保管されています。
野口聡一宇宙飛行士は今後、国際宇宙ステーションに約半年間滞在する予定です。このミッションに伴い、宇宙日本食として「ホテイやきとり宇宙用(たれ味・柚子こしょう味)」が提供され、実際に宇宙で食べていただきます。
■宇宙日本食とは
宇宙生活において、食事は単なる栄養補給に留まらず、宇宙飛行士にとっては娯楽の一つとしてストレス緩和の側面を持ちます。そのため、基本支給される宇宙食の他に、各国の宇宙飛行士に合わせたその国ならではの宇宙食の開発が進められてきました。これが日本の場合、JAXA が認証する「宇宙日本食」となります。
宇宙日本食は「宇宙空間で飛び散らない」「常温で1 年半以上の賞味期限」「限られた設備で調理可能」といった基本条件の他、「宇宙日本食認証基準」を満たすべく、書類審査や1 年半の保存試験、JAXA 立会いの工場検査など厳しい条件を乗り越えなければなりません。そのため、これまで認証された宇宙日本食の多くは宇宙専用商品であったり、市販品の仕様や製造工程、包材などを宇宙用にカスタマイズしています。
しかし、当社の「やきとり缶詰」は、市販品が基本条件をクリアしているだけでなく、製造工程、特に衛生管理面もJAXA基準を満たしており、申請から2 年7ヶ月で認証取得にいたりました(2019 年10 月25 日認証取得)。
やきとり缶詰の場合、宇宙日本食と市販品の違いは基本的にデザインが施されているか無地缶(下記参照)かということだけであり、地上で普段食べているものと同じクオリティのものを宇宙空間で食べることができます。言いかえれば、普段何気なく食べているやきとり缶詰が実は宇宙食レベルで管理されている安心安全な食品ということになります。ぜひ、今回の野口宇宙飛行士の挑戦を応援しながら、そして宇宙へのロマンを感じながら、やきとり缶詰をお楽しみいただきたいと思います。
ベルコインフックと呼ばれるマジックテープ状のものが付いており、無重力空間でもどこかにいってしまわないように工夫されています。
現在販売中の市販品のやきとりたれ味、柚子こしょう味。JAXA 公式の宇宙日本食ロゴマークを記載しています。
宇宙日本食の認証取得を記念して発売した「やきとり宇宙食2 缶セット」。たれ味、柚子こしょう味をセットにした限定商品です。